大和市おおだち歯科(大館歯科)インプラントセンター
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おおだち歯科医院推奨のソケットリフト法の経緯
上顎の奥歯にインプラントを埋入する時の大きな障害が上顎洞下底の骨が薄い場合の対応です。
この件に関する質問や相談は以前より非常に多くあります。
古くは大学病院等に入院して全身麻酔下で腰の骨を外科医が手術で削り、歯科口腔外科医が上顎の骨の薄いところに入れ8カ月ほど置き、骨を厚くしてからインプラントの埋入を行っていました。
最近ではさすがに腰の骨を使用する方法は減ってきました。
入院して全身麻酔下でのオペは身体への負担が多すぎます。
骨の厚さが4から5mm以上あれば一般的なソケットリフト方で可能ですが、0.5から3mm程度の場合、主流のオステオトーム方(ドリル等で骨を出来るだけ薄くして最後の薄くなった骨をたたいて割る手法)では危険もあります。
この方法ですと全体の骨が薄い場合、注意しないと付近の骨全体が割れてしまい重篤な結果を招きます。
(当院ではオオダチメソッドと呼称してます)を確立する前は当院も東京の国立大学の専門医に紹介したこともありますが、左上奥の上顎洞下壁が全て割れてしまい回復するまで2年の歳月がかかりました。
結果的に骨は再生しましたがインプラントは不可能で取り外しのできる義歯を入れて終了しました。
このような状況を踏まえ、当院ではこの従来のソケットリフト法が、より安全に行える方法を発案、確立し、11年ほど前から現在(令和1年11月現在)までこの方法で500症例以上実施しています。
超難症例を身体に優しく、安全に処置する事が可能になりました。
おおだち歯科医院のソケットリフト法とは
上記のような経緯を踏まえて我々のチームで発案、確立したスーパーソケットリフトです。
難症例である0,5mm程度の骨でも骨さえあれば全て可能です。
(1)骨が薄いので一般的なオステオトーム方(ドリル等で骨を出来るだけ薄くして最後の薄くなった骨をたたいて割る手法)では0,5から3ミリ程度の骨では全体が割れてしまい大変危険でリスクがあります。当院ではたたくことをせず、最終仕上げ専用の器具を使い安全に骨を切削しソケットリフトを実施します。この方法ですと骨が割れることはないので上顎洞下壁に0,5ミリの程の厚さがあれば事故の心配なくソケットリフトでの対応が可能です。
(2)この切削した部分から当院で発案した手法で安全に上顎洞内面の粘膜を持ち上げインプラントを埋入します。
(3)当院でソケットリフトに使用するインプラントは埋入しただけで自然に骨が出来ますので特に骨造成することなく4ヶ月でかぶせものをして終了となります。
詳細は症例をご覧ください。
おおだち歯科医院 ソケットリフト)【症例5】
69歳(当時)男性 右上6、7番
CT画像1
平成24年9月 手術前のCT画像
上顎洞底の骨の厚さが右上7番で最低4mm、6番で2mm程度
埋入予定の骨を側面(頬側)から見たCT画像
CT画像2
右上7番埋入予定の骨を後側から見たCT画像
CT画像3
右上6番埋入予定の骨を後側から見たCT
レントゲン画像1
平成24年9月11日の手術後のレントゲン画像
レントゲン画像2
平成25年1月16日、4ヶ月後のレントゲン画像
【平成26年3月26日CT画像】
CT画像4
右上7番、インプラントの先端近くまで骨が出来ている
CT画像5
右上6番、インプラントの先端まで骨が出来ている
【レントゲン画像3】
平成29年3月3日定期検診時
十分に骨が維持されている